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女性特有の病気や最新の医療についてお伝えします。
病気は誰だって怖いもの。でもあらかじめ病気の兆候や症状を知って、検査を受ければ早期治療・治癒が可能です。病気以外の、最新の医療事情やお薬についてもご紹介していきます!

多囊胞性卵巣症候群という排卵障害(1)

生理不順で男性ホルモンが高いことがあります。PCOS(多囊胞性卵巣症候群)という排卵障害(生理不順)の疾患です。
その卵巣でのメカニズムはとても難しいのですが、簡単に説明すると以下のようになります。

卵巣で何らかのトラブルが起こって排卵が障害されたとします。上手く排卵出来ない時期が続くと排卵させるホルモン(黄体化ホルモン)のレベルが高くなってきます。

黄体化ホルモンについて
下垂体という脳の一部から分泌されるホルモン。このホルモンが卵巣に働き排卵させることになります。黄体ホルモンを尿でチェックする検査薬が薬局でも販売されています。子供が欲しいカップル(女性)が尿で排卵日を知る方法です。

通常は高くないレベルの黄体化ホルモンなのですが、(排卵の時のみ非常に高いレベルになります)比較的高いレベルで持続的に分泌されることで、卵巣を覆っている膜が厚くなってしまいます。この 厚くなった膜で男性ホルモン(テストステロン)が分泌されてしまいます。
黄体化ホルモンの影響で排卵の環境が悪くなって、黄体化ホルモンが増え、そのため膜が更に厚くなって…という悪循環を引き起こします。
男性ホルモンの上昇は排卵障害だけではなく、多毛症、ニキビ、肥満の原因になることがあります。

PCOSは全てその症状が出るわけではありません。特にニキビや多毛などは個人個人の男性ホルモンへの感受性も大きく左右します。

PCOS疾患は血液検査と超音波で卵巣の状態をチェックすることで診断することができます。

次回はPCOSの治療法についてご説明します!

多囊胞性卵巣症候群という排卵障害(2)

前回はPCOS(多囊胞性卵巣症候群)という生理不順の一種をご説明しました。
今回は治療方法について。
黄体化ホルモンの高レベルでの分泌が続く→卵巣を覆っている膜が厚くなる→男性ホルモン(テストステロン)が分泌される → 排卵環境の悪化 →排卵障害、その他の症状(男性ホルモンに反応した多毛症、ニキビなど)

低用量ピルを使用して悪循環を断ち切るために排卵を抑制することが可能です。低用量ピルによって黄体化ホルモンは低下していき、卵巣のホルモン環境は改善します。服用終了後はの自然排卵や排卵誘発剤も効果的に作用します。
排卵誘発剤を使用して強引に排卵させることで悪循環を打破する方法もあります。しかし、なかなか薬に反応してくれないことが多く、反応しても複数個卵が排卵してしまいます。 通常は順調に排卵している方に排卵誘発剤を使用しても2~3個の排卵ですが、PCOSは十個以上の排卵も稀ではありません。また排卵後に卵巣がより腫れる(卵巣過剰刺激症候群)などの副作用も起こりやすく管理に細心の注意を払う必要があります。

この他、手術という方法もあります。
卵巣の周りの膜(壁)に穴(窓)を開けると一時的に排卵しやすくなります。PCOSで卵巣の周りを厚くなったために物理的に排卵しにくくなったものが改善されます。半年から1年近くその効果は続きますが、また排卵しにくくなってしまいます。

排卵は女性の体に影響が大きい生理機能です。自分の体の状態をよく把握しておくことも、ステキなライフスタイルに繋がります!

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