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知られていないピルの効果

ピルの、あまり知られていない色々な効能をご説明します!
ピル(OC)を継続して飲むと、本来の薬効の他にいろいろなメリットがあります!
ピルがどんな働きをするのでしょう? ここでは様々な現象と、それにピルがどうやって働きかけるのかをご説明します。
正しく服用すれば、あなたを悩ませていたアレやコレも改善できるかもしれませんよ!

ただし、下記にあげている症状は他の病気、あるいは薬が原因で生じている場合があり、ピルを飲むことで治癒するものではありません(大腸ガン、子宮ガン、子宮内膜症とピルの関連性については医学的検証があります)。

大人ニキビ

ニキビはストレス、食事や日々の生活など様々な要因がありますが、生理前にニキビが出来て肌が荒れることがあります。ホルモンバランスが崩れることで発生するニキビにはOCが効果的です。生理の前に2週間ほど黄体ホルモンが分泌されます。この黄体ホルモンは男性ホルモンと似ており、肌の細胞が男性ホルモンと勘違いして皮脂の分泌が活発になります。そしてアクネ菌が繁殖し、ニキビが発生する、というのがこの手のニキビの主な原因と考えられています。

多毛症の改善

多毛といいますが、実際は毛が太く硬くなって目立つようになったもの(硬毛化)。体毛の濃さは個人差がありますし、一言で多毛症といっても、薬、何らかの病気が原因で生じる場合があります。仕組みとしては男性ホルモンが増えたことによるものが多いです。ピルで多毛症を治すというのではなく、ピルを服用することで体毛などが薄くなった……という効果が見られることがあります。
ピルの中でも男性ホルモン作用を含まない種類にこの効果が認められます。

PMS

生理前にありがちなイライラ、ゆううつ。体や頭がだるい、重い。自分でも抑えられず周囲に当たりちらしたりして、後でとても後悔。それはもしかするとPMS(月経前症候群)かもしれません。 以下の症状が生理前に集中してたびたびあるようなら一度、婦人科で相談してみるとよいでしょう。

PMSの診断基準

※ 下記症状があるからといってPMSと診断されるわけではありません。

心の症状

イライラする / 泣きたくなる / 腹立たしくなる / 落ち着かない / 集中できない / 眠くなる / 不安になる / 話しが面倒になる / 家事が面倒になる / 運転が荒くなる / 愚痴を言いたくなる / 憂鬱になる

身体の症状

乳房がはる / 乳房が痛い / 手足がむくむ / 腹痛 / 頭痛 / 腹部がはる / 体重が増える / 甘いものが食べたい / 間食が増える / 食欲がでる / 肌が荒れる / 便秘、下痢になる / 体がだるい / 肩こり / 疲れやすい / 腰痛

酷い生理痛

なかなか分かってもらえない、この痛み。市販の鎮痛剤でも収まらず、大事なイベントを憂鬱な気持ちで迎えていませんか。
生理痛の原因は、厚みをもった子宮内膜が排出される際に子宮の入口を押し広げることでに起こります。特に出産経験のない女性の生理痛が多いのはまだ子宮の入口が狭いからです。
OCで排泄される子宮内膜のボリュームダウンし、結果として生理痛を軽くすることができます。

貧血

生理の出血が多量ために起きる貧血はOCを服用して改善することができます。
子宮内膜のボリュームダウンをすることで生理の出血の量も抑えられて貧血になりにくくなります。

※個人差があります。
※生理以外の原因で貧血が生じている場合があります。この場合OCの服用で貧血は改善されません。
※あまりに酷い貧血は医師に相談してください。

大腸ガン

大腸ガンは明らかにその発生リスクを低下させます。
OCを8年以上服用経験のある女性は約40%も大腸ガンのリスクが低下します。
また、過去にOCの使用経験がある場合は、そうでない場合に比べて20% スクが低下し、現在服用をしている場合はさらにリスクを低下させるようです。

このように明らかなOCの効果がでる悪性腫瘍(ホルモンとは関係のない)は大腸ガンだけなのですが、そのメカニズムはわかっていません。また、それ以外の悪性腫瘍とOCにはあまり関係はみられていません。

子宮ガン

子宮ガンは「子宮の入り口付近にできる子宮頸部ガン」と「子宮の内膜にできる子宮体部ガン(子宮内膜ガン)」に分別できます。

子宮頸部ガンは最近HPVというウィルスが原因で起こるガンであることがわかってきました。
HPVの感染は性交渉での感染の機会が最も多く、約8割の女性が一生に一度はこのHPVというウィルスに感染すると言われています。しかし、その感染のほとんどが一時的な感染であり、運悪く長期に感染が及んだ際にガン化の可能性が出てきます。

実はこのHPVウィルスは現在約150種類見つかっており、その中で15種類がガン化に関係することもわかっています。 現在ではその15種類中最もガン化の危険性の高いHPVである16型、18型のHPVに対するワクチンが発売されています。このワクチンの接種で約7割も子宮頸部ガンになる危険性が減ると考えられています。

低用量ピルと子宮頸部ガンとの関係

最近の海外の大規模調査の結果では低用量ピ服用者、服用経験者の方が非服用者に比べて子宮頸部ガンにかかる割合が高いことがわかっています。 これは避妊方法としてコンドームを使用しないためHPV感染にリスクが上がることが原因と考えられますが、それ以外にも様々な社会的背景がOC服用者、非服用者で異なるため、低用量ピ服用が直接子宮頸部のガン化に関係する可能性は低いと考えられています。

HPVワクチンについて

現在、日本で発売されたいる子宮頸部がん原因ウィルスHPVに対するワクチンに「サーベリックス」があります。子宮頸部ガンの約6割を占める16型HPV、18型HPVに対するワクチンです。免疫力を高める工夫がされているためにそれ以外のHPVにもある程度効果が期待できます。あくまでも新たに感染しないようにするワクチンで、現在感染している場合はそのHPVを治療する働きはありません。
3回(初回、1ヶ月後、6ヶ月後)の筋肉注射が必要で、健康保険の適応がなく、合計で約5~6万円ほどかかります。

子宮体部(子宮内膜)ガン

これはホルモンのアンバランスによって子宮内膜が入れ替わらずに古い子宮内膜が残ったままになることが原因と考えられています。つまり、生理不順が主な原因となります。低用量ピルの服用によって子宮の内膜は定期的に入れ替わるため、子宮体ガンの予防効果が認められています。

子宮内膜症

子宮内膜症という病気は、一言でいうと「本来、子宮の内腔にできるはずの子宮内膜細胞が子宮内腔以外の場所にできてしまう病気」といえます。その場所で月経様の反応を起こして、月経痛や腹痛、性交時痛などをおこし、不妊症の原因にもなることがあります。
原因はよくわかっていません。しかし、妊娠、出産するとよくなることは昔からわかっています。

内膜症の症状

生理痛、性交時痛などが有名ですが、生理の前になると10日間程度腹痛がある、慢性骨盤痛なども内膜症を疑う症状の一つです。

低用量ピルの子宮内膜症への応用

近時、低用量ピルを内膜症の治療薬として応用されるようになりました。低用量ピルはその成分(女性ホルモン)のバランスから子宮の内膜の成長を抑えます。月経とはその内膜が入れ替わることですから、低用量ピルの服用で月経量が減ることになります。
子宮内膜症は内膜の細胞ですから、低用量ピルの服用で内膜症も成長が抑えられるのでは?ということが始まりでした。

一般的にオーソMという低用量ピルは一番月経量を減らすタイプのOCです。このオーソMを使用すると内膜症の方だけでなく、子宮筋腫の方や病気のない生理痛の強い方でもその生理痛を緩和することができたため、月経困難症に対して使用する婦人科医が増えています。また、子宮内膜症の方の月経痛だけではなく、病巣も縮小し、病気に対する治療効果もあることがわかってきました。
医療系のベンチャー企業が子宮内膜症の治療薬としてオーソMを健康保険適応薬とするべく、厚生労働省と交渉し、現在、ルナベルという名の子宮内膜症治療薬として病院で処方されています。

効果

しかしオーソMであれルナベルであれ、子宮内膜症への治療効果は非常に強いというものではありません。副作用が少なく、長く服用できることがメリットです。子宮内膜症のレベルによっては本格的な内膜症の治療を要することがありますので、婦人科専門医の診察を受けることをお勧めします。

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